追 悼

NSCAジャパン初代理事長 窪田 登氏 ご逝去

 NSCAジャパン相談役 窪田 登(くぼた みのる)様が2017年8月20日に逝去されました。(ご逝去されたとのお知らせは、10月24日、ご令室様から、「詳説『筋力トレーニング法』」出版のお知らせとともにNSCAジャパンに届きました。) 窪田氏は1930年、岡山県倉敷市にお生まれになり、旧制倉敷中学・新制倉敷高校ご卒業後、早稲田大学に入学。その後、相模女子大事務局などを経て早稲田大学教授、吉備国際大学学長を歴任されました。その間、学生の教育、研究に邁進され、数多くの著書を世に排出されました。

 窪田氏の名を世に広めたのは、1952年の国体での優勝と翌日に我が国で初めて開催された「ミスター日本コンテスト」での優勝です。旧制倉敷中学時代に兄誠一氏とともに始められたバーベルトレーニングで作り上げた肉体で1947年第1回関西重量挙げ選手権に出場し、ライト級第2位となったのがこの世界に入られたきっかけだったようです。国体での優勝の後、早稲田大学のバーベルクラブと関わることになり「トレーニング」の道に進まれることになります。そのトレーニングへの情熱は、本場米国の実践と研究に向けられ、NSCAと出会うことになります。

 1991年4月、NSCAジャパンがNSCAの国際支部として発足した際に初代理事長に就任され、1999年9月に退任されるまでの8年間、理事長職を務められました。その間に、NSCAジャパンを世間に紹介し、会員の獲得に奔走。翌年には初めてのNSCAジャパンのジャーナルの発刊、総会の定例化、CSCS、NSCA-CPTの認定試験の国内実施、「ストレングストレーニング&コンディショニング第1版」の翻訳刊行など、現在の協会の礎を築かれました。その後はNSCAジャパン相談役として大所高所からご指導ご助言をいただいてまいりました。

 窪田 登氏の功績を称え、本協会の設立と発展に多大なるご尽力を賜りましたことに対し、協会を代表して心より深く感謝申し上げ、哀悼の意を表するともに、謹んで安らかなご冥福をお祈りいたします。 合掌

2017年10月25日
NSCAジャパン 理事長 篠田邦彦