リーフレット活用レポート(胸部エクササイズ編)
私は現在、前橋市内のフィットネスクラブ、および高校・大学の契約チームにてストレングス&コンディショニング指導、パーソナルトレーニング指導を行なっております。
この度、上武大学バスケットボール部の新入生オリエンテーション用に、エクササイズリーフレットを150部(3種類各50部)頂戴し、活用させていただきましたので、ご報告いたします。
上武大学バスケットボール部はインカレベスト16、群馬リーグ優勝という輝かしい成績をもつクラブで、全国各地の強豪校よりスカウトされた学生が所属し、部員数は80名を超えます。
2012年よりS&Cコーチを担当することとなりましたが、クリーンやスナッチなどの爆発的エクササイズは、大学で初めて学ぶ学生も多く、分習法にて着実に指導できますが、ベンチプレス等は自己流が多く、不適切なフォームや補助テクニックが多く見受けられました。「高校時代に経験しているから」という理由で、胸部エクササイズを安易に考えてはならない、指導していく中で気づかされました。
より安全で効果的なフォームを学生に習得してもらうために、今年度より新入生へのオリエンテーション時にリーフレットを導入しています。グリップ幅や脚の位置などはもちろん、適切な補助のテクニックまで視覚的に確認できることで、その後の実技講習もスムーズに行なえました。
また、ポイントをわかりやすく記載してあるので学生にも覚えやすく、学生同士でのフォームチェックも頻繁に行なわれるようになったことが一番のポイントではないでしょうか。ケガの発生を防ぎ、パフォーマンスを向上させるという、S&Cコーチの役割をサポートしてくれるリーフレットであると感じました。
今ではバスケットボール部専用ウエイトルームには、3種類のリーフレットを掲示し、いつでも確認できるようにしており、リーフレットを見ながら自主トレを行なっている姿も見られるようになりました。
学生にトレーニングへの興味や関心を持ってもらうためのアイテムとして、非常に効果が高いことは間違いありません。今後はフィットネスクラブにおける一般の方への指導の中でも、ぜひ活用させていただきたいと思っております。
2015年7月号46ページ掲載