樋口 創太郎 ひぐち そうたろう

保有資格NSCA-CPT
公益財団法人日本体育協会公認 アスレティックトレーナー
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所属A-STYLE TRAINER'S TEAM(代表)
専門学校北海道体育大学校 教務部
役職NSCAジャパン北海道アシスタント地域ディレクター
日本体育協会公認アスレティックトレーナー北海道協議会 理事
北海道アスレティックトレーナー研究センター 顧問
NPO法人ベアフットスポーツクラブ 監事
指導歴2006~現在、旭川実業高校サッカー部をサポート
(インターハイ出場3回、全国高校サッカー選手権3回)

「旭川実業高校サッカー部」をサポートするようになったきっかけを教えてください

 私自身も高校まではサッカー部に所属していました。そこでお世話になったコーチの先生と旭川実業高校サッカー部の監督が学生時代の先輩-後輩の関係であったため、ご紹介していただいたのがきっかけです。

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選手・チームへのサポート内容はなんでしょうか?

 大会毎のスポット契約を結んでいます。北海道予選であれば前々日~前日にチームと合流し、全国大会であれば初戦の2週間ほど前からチームと合流して選手のコンディショニングを担当します。ストレッチやアイシング、食事の摂り方といったセルフケアの指導はもちろんのこと、アスレティックリハビリテーションや目的別エクササイズの指導とアドバイス、試合当日にはテーピングや傷害発生時の応急処置も担当します。特に全国大会時には長期帯同となるため、選手の体重や脈拍の数値、問診の回答等をデータ管理し、それらの情報をチームスタッフと共通認識できるように心がけています。また、道外へ向かう際にはフェリーを用いることが基本のため、船内ではセルフケアに関するミニ講習会を開催することもあります。

NSCAの資格認定やその知識が現場にどのようにプラスとなっていますか?

 試合に向けたコンディショニング方法について他のスタッフに意見を述べる際、あるいは選手へセルフケアを指導する際に、明確なエビデンスに基づいたNSCAの情報は大いに参考にしています。数値化されたデータを引用することで、より深く納得した形でご理解いただけていると感じます。特にチームスタッフの方々は、ご自身もそれぞれが選手としてご活躍されていたため、良くも悪くも「感覚」に依存してしまうリスクが時として考えられます。それらを一旦リセットし、客観的データと対比して考察することには大変大きな意味があると考えています。

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現在の選手・チームの様子はどうでしょうか?

 今シーズンは「プレミアリーグEAST」に参戦し、毎試合レベルの高い相手と対戦することで着実に力をつけてきました。その甲斐もあり、夏はインターハイに出場することができました(2年連続3度目)。先日高校サッカー選手権大会の北海道予選を勝ち上がり、全国大会出場を決めました(2年連続4度目)。

選手・チームのアピール(展望)を
   お願いします

 私が帯同し始めてから、今年で8年目のシーズンになります。この間に北海道高校サッカー界の勢力図は大きく変わりました。旭川実業が北海道の頂点を目指すことはもちろんですが、全国でも勝てるチームを育成できるよう、スタッフと共に更なるベースアップを図りたいと思います。


インタビュー:2012年10月28日