塩多 雅矢 しおた まさや

保有資格CSCS
高等学校教員免許(保健体育)
国際救命救急協会アドバンス インストラクター
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所属佼成学園高校野球部S&Cコーチ
指導歴2005.4〜佼成学園高校野球部
 
 

「佼成学園高校」をサポートするようになったきっかけを教えてください

 佼成学園高校は私の母校でもあります。私が現役の頃からウイダートレーニングラボでトレーニングを指導していただいていました。その関係から大学在学中よりインターンとして、ウイダートレーニングラボでお世話になっておりました。ちょうど大学卒業と同時に、佼成学園からウイダーへ専属でS&Cコーチを雇いたいと打診があり、私に声をかけていただいたことからサポートがスタートしました。

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選手・チームへのサポート内容はなんでしょうか?

 まず年間を通してウエイトトレーニングを週2回実施しております。監督の理解のもと大会中であってもトレーニングセッションを組み込んでおります。ウォームアップの指導も行っており、傷害予防のための基本的なエクササイズや、スピード向上のためのスプリントテクニックのドリルなどを組み込んでおります。またクールダウンにおけるスタティック・ストレッチの指導も行っております。
 毎年部員数が90名以上いるチームなので、選手教育に重点を置き、サポート内容に対して選手が理解を深めてくれるように努めております。そのため「何をやるか?」よりも「なぜやるのか?」「どのようにやるか?」という点を強調し、トレーニング内容自体はできる限りシンプルに構成しております。
 また佼成学園のトレーニング環境は、スクワット・ベンチプレスが1台ずつ収納された部屋があり、あとはその部屋の周囲のスペースを使って行っております。部員数が90名を越えることを考えると、決して贅沢なものではありません。そのためセッションを回すためには器具も場所も工夫しなければならず、トレーニングをスムーズに進行するためには選手の理解が必要です。そのため、トレーニングをスムーズに行うための選手教育もしております。

NSCAの資格認定やその知識が現場にどのようにプラスとなっていますか?

 私はNSCAの一番の魅力を、多くのエビデンスに基づきながらも、その実践には無限のバリエーションがあるという点だと思っております。高校生活という環境の中で部活を行うことは様々な制限があります。その1つが時間だと思います。放課後の短い時間の中で、練習の時間の一部をトレーニングに当てていただいていることを考えると、「いかに短い時間で効果を出すか?」ということは最大のテーマになります。効果的で効率的なプログラムを作成するためにも、エビデンスに基づいた情報は貴重なものです。またNSCAから発信される情報は基礎的なものから実践まで幅広く、様々な角度から自らの指導先に適用することができます。
 知識から得られる一番のメリットは、選手への説明の深みが増すことだと考えております。現場で指導をしていると選手たちに理解してもらうために、詳しい内容を簡単な言葉で説明しなくてはならないケースが多々あります。また選手たちも多くの情報に触れる機会があり、新聞や雑誌で紹介されたトレーニングや「〇〇選手がやっていたトレーニング」などについての質問なども出てきます。その質問に答えるためにも、知識を得ることは必要です。

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現在の選手・チームの様子はどうでしょうか?

 佼成学園では大半の選手がトレーニングの実施内容に対して意欲的に取り組んでくれております。トレーニングでは結果が数値として現れるものが多いため、野球のスキルレベルを問わず誰もが自分の成果を求めて熱心に取り組むことができるため、大半の選手が意欲的に取り組めるのだと思います。
 佼成学園の練習では、「個人練習」という各自が内容を設定して練習を行う時間があります。その時間を使ってウエイトトレーニングを行う選手もおります。そのような日々の取り組みから、大会中でも設定したセッション以外の日にトレーニングを行う選手もいます。また、佼成学園は先輩・後輩の関係が良いチームということもあり、上級生が下級生にトレーニングの内容の伝達やセッションの進め方の教育をする場面も見られます。
 ウォームアップは基本的なプログラムは出しますが、選手たちが各自のペースで行い、必要となる種目を加えるなどのアレンジは許可しています。そのようなこちらからの投げ掛けに対して、選手たちから「ウォームアップを集中して行うために、私語を慎む」という挙がり、選手発信での制度の構築なども見られます。

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選手・チームのアピール(展望)を
   お願いします

 佼成学園は今年の西東京大会での準優勝や昨年の春季関東大会出場など、大会成績が安定してきております。私は佼成学園の指導を始めて8年目になります。これまで関わってきた選手たちが積み上げてきたものが、次の学年、そしてまた次の学年と伝わっていっていることを実感しております。年々取り組み方が良くなっていくのを実感しているため、そのように積み上げられたものの1つに「トレーニングへの取り組み方」があるかと思います。積み上げられていくものの大きさとともに、「西東京制覇」そして「佼成学園史上初の甲子園での勝利」が近づいて来ているはずです。


インタビュー:2012年11月21日