渡部 真吉 わたなべ しんきち

保有資格NSCA-CPT, レベル I 認定
健康運動指導士
柔道整復師
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所属 ワタナベ整骨院 院長
秋田県トレーナー部会
役職NSCAジャパン東北アシスタント地域ディレクター
ミス・ユニバース・ジャパン秋田大会ボディメイクディレクター
指導歴2004〜現在 秋田県立角館高等学校スキー部

「角館高校」をサポートするようになったきっかけを教えてください

 現在ナショナルチームに所属している選手がおり、その選手が中学生時代に膝前十字靭帯を断裂し、 再建後のアスレティックリハビリテーションとストレングストレーニングを依頼に当時私が勤続していた施設にご両親といらっしゃいました。 その後、無事に完全復帰し、進学先であった角館高校からストレングスコーチのお話を頂きました。

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選手・チームへのサポート内容はなんでしょうか?

 現在は主にオフシーズンの初期と終盤をメインとして、スポット的にサポートしています。
 当初はプログラム作成から指導までを一貫して行なっていたのですが、現在は秋田県スキー連盟独自のトレーニングプログラムがあり、チームはこちらを中心に行なっているため、私としては練習中のフォームチェックやビッグ3に代表される基礎的な種目の指導を行っています。
 スラローム競技は高速で急斜面を滑降していきますので、その抵抗に耐えながら地面をとらえ、旗門を抜けるために身体を操作しなければならず、強力な脚力、体幹保持力と、バランス能力が求められます。そのため、高重量を扱う種目はもちろんですが、バランスを維持しながら身体を操作していくコーディネーション能力も必要となります。時に時速100kmを優に超える速度で滑り降りていきますので、一瞬のアンバランスが命取りとなります。
 陸上でのトレーニングでは、まずは自体重で身体を操作するトレーニングを行ない、シーズンが近づくにつれて高重量下、また高速度下で身体を操作するトレーニングに移行していきます。  上記の様なトレーニングのサポートに加え、整骨院を営んでいる側面も生かし、身体に問題を抱える選手のケアや評価も適宜行なっております。

NSCAの資格認定やその知識が現場にどのようにプラスとなっていますか?

 東北、特に秋田という地域は、その地理的要因からか、まだまだS&C分野において立ち遅れている部分が随所に見受けられます。その様な中にあってNSCAの情報やネットワークは大変有益なものとなっております。現在は特に「ファンクショナル」や「特異的」なエクササイズが流行しており、中には問題視しなければならない様な内容のものも散見致しますが、その様な際に「原理原則」を重要視するNSCAの考え方は、私がS&C分野で活動する上での羅針盤となっております。

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現在の選手・チームの様子はどうでしょうか?

 角館高等学校スキー部は現在10名の選手が在籍しており、すべてがアルペン競技選手となっています。シーズン中は11月からは海外遠征や強化合宿、大会のために春まで各地を転戦するという生活です。
 個人競技という特性や早くから親元を離れて生活している選手も多いためか、自立している選手が多く見られ、レベルの高い環境で学年や男女の垣根なく協力し合い、時に切磋琢磨しながら充実した練習を重ねています。
 私立校と違い、練習時間や環境に制限がある部分もありますが、その分1回の練習を無駄にすまいと練習に取り組んでいると感じます。 今シーズンは特に大きな怪我もなく、2月に開催される地元・秋田での冬季国体では、その力を存分に発揮してくれるものと確信しております。

選手・チームのアピール(展望)をお願いします

 本校の選手はインターハイや国体等の全国大会には必ず名を連ね、卒業後も強豪の有名大学へと多数進学しております。全日本選手も輩出しており、全国各地から有力選手が入学を希望する、アルペンスキー界では強豪として全国的にその名を知られるチームとなりました。
 サポート体制も非常に充実しており、監督一人ですべてを執り仕切るのではなく、各分野の専門家がその分野を担当しているという部分が、公立校でありながら成績を残している所以であると感じます。
 残念ながらまだオリンピック選手を輩出できておりませんので、ぜひとも本校よりオリンピック選手が出て欲しいと願っております。


インタビュー:2013年1月16日