リーフレット活用レポート(爆発的エクササイズ編)

はりきゅう院TSUKAMOTO院長 塚本 賢史 NSCA-CPT

活用風景1

現在、はりきゅう院TSUKAMOTO院長(姫路市)、兵庫医療学園  兵庫鍼灸専門学校教員(神戸市)、メディカル&フィジカル&パーソナルトレーナーとして活動しております。
 今回は山陽特殊製鋼陸上競技部でのトレーニング指導にてエクササイズリーフレットの爆発的エクササイズ編、スクワット編を使用させていただきましたのでご報告いたします。
 山陽特殊製鋼陸上競技部は中・長距離競技選手のみで構成されております。鍛練期の練習として、高負荷でのハングクリーン・スクワット、プライオメトリックス、体幹トレーニング、走動作の接地時期ごとのファンクショナルトレーングを提案させていただきました。
 メインとなるハングクリーン・スクワットを指導するにあたり、写真と解説つきのリーフレットを見ながら正しいフォームや効果を理解しながら実践することで大変効率よくトレーニングができました。中・長距離選手におけるハングクリーンなどの爆発的トレーニングは筋における力の立ち上がり速度向上を目的として行なうことでパフォーマンスアップが期待されます。ハングクリーンなどはテクニックの習得に少し練習が必要ですが、積極的にトレーニングメニューに導入しどんどん普及していきたく思います。

活用風景2

 中・長距離選手の足底筋膜炎やシンスプリントなど下肢の障害ではknee-in、toe-outにより下腿回旋ストレスが加わり発症しやすくなります。選手本人が自覚していないこともあるため、まずは片足でのスクワットでフォームチェックを行ない、正しいフォームを獲得してからスクワット動作に移るということを徹底しています。リーフレットには適切なスクワットのポイントと、よくある不適切なスクワットの例も記載されているのでどの動きがよくてどの動きがわるいのかが一目でわかるようになっているので指導時に大変助かりました。
 アスリートのパフォーマンスアップにはハングクリーンなどの爆発的エクササイズ、ほとんどのスポーツの基本となるスクワットはほとんどのアスリートにとって必須であると思います。今後も微力ながら多くのアスリートのみなさんに怪我のないよう、正しいフォームでのトレーニングを提供できるよう努力していきたいと思います。


2016年4月号26ページ掲載