リーフレット活用レポート(胸部エクササイズ編)

銭灸あん摩マッサージ指圧師 笠井 康平 CSCS

活用風景1

 現在、恵比寿の治療院「tune:up」にてスポーツマッサージや鋭治療、アーティス卜のツアー帯問、また、関東国際高等学校にて講師およびバスケットボール部卜レーナーとして活動させていただいております。
 治療院では、スポーツを愛好されている一般の方から、アスリー卜、アーティス卜まで様々な方カずいらっしゃいます。施術の中で、ケアするだけでなく障害予防やトレーニングの話になることが多く、お客様自身がトレーニングを実践されている中で、意外にも「トレーニングの基本的なことを教えてもらえなかった」ということが多々ございました。そこで、その場で正しい方法を示すだけでなく、後から思い出してトレーニングしていただくとき、形に残るものとしてリーフレッ卜を活用しております。これを基に説明することで「イメージが湧きやすい」「丁寧に説明してもらえる」といったような、好評を得ております。
 また、高校では、一度に大勢を指導しなくてはならないため、常に全体を見ながらでは個々の細かな部分をサポートできません。そのようなとき、選手がリーフレットを参考にし、トレーニング時、または各自自宅に戻ってからも、自主練の教材として確認するなど活用してもらい、指導しきれない状況でも役立っています。
 様々なトレーニングがある中で、胸部エクササイズは基本となる種目ではありますが、そこから姿勢、体幹、障害予防、可動域、パフォーマンスとの関連、左右差の気付きといったように、リーフレット一つで様々な会話が広がっていきます。各々の意識を高めるためにはもちろん、イメージを残しフィードバックするためにも、とても活躍してくれるサポート役になっています。

活用風景2

 このリーフレットは、写真により多くのスポーツにこれらのエクササイズが有益であることを示しているので、多くのアスリートや競技、フィットネス愛好者に興味を持たせることができると思います。また、エクササイズを行う上でのポイントやポジションステイトメントが記載されているので、直接指導できないときでも、ある程度の情報を与えることができたり、ポイントを見ながら練習ができたりすると思います。
 今後もその他のエクササイズについてのリーフレットができれば、さらに多くの情報をたくさんの方に伝えることができ、それによってトレーニングへの興味を引き出され、エクササイズ導入へのきっかけになると思います。また、トレーニング上級者も改めてフォームの大切さに気付くことができるのではないかと思います。


2012年5月号62ページ掲載