NSCAジャパン 理事長就任の挨拶

理事長写真

 このたび、理事長に再任されました柴田真志です。初選任された当初から想いは変わらず、NSCAジャパン会員の皆さんのみならず、社会のために活動を行なって参りたいと考えています。

 現在、NSCAジャパンは会員数が約1万人に達し、今後、社会の中でさらなる輝きを放ち、その価値が広く認められる存在になっていかなければならないと思います。そのため、NSCAジャパンの専用施設であるHuman Performance Centerを中心にして、会員の皆様への継続教育・研修の充実を図り、資格保持者のキャリア形成を支援していきたいと考えています。また、フィットネスに関わる他団体とも連携しながら、ストレングス&コンディショニング(S&C)の普及・認知度の向上に繋がる事業を展開していきたいと思っています。

 近年、オリンピックやワールドカップなど国際スポーツ大会における日本人トップアスリートの活躍を支える存在として、S&C専門職がクローズアップされています。競技技能レベルが同程度であれば、体力的要素が高い方が有利と考えられるため、S&Cの知識や技術の重要性が改めて見直されてきているのではないでしょうか。身体トレーニングや回復を含むコンディショニングは、トップアスリートのみならず、ジュニアスポーツからマスターズスポーツ、あるいは地域の市民スポーツ大会などに参加している競技愛好者にも非常に有用です。ケガをせずにスポーツを楽しめる日常は、健全な社会を写す鑑であり、そういった意味でもNSCAジャパンが果たす役割は大きいと考えています。

 また、我が国は世界に例を見ない超高齢社会を迎えています。現在、日本の高齢化率は28%を超えて世界最高を示し、2位イタリアの23%を大きく引き離して2030年には33%に到達すると予測されています。人生100年時代と言われるなか、フレイル予防を含めた身体機能低下の抑制、すなわちS&Cの知識や技術の普及は、健康寿命の延伸に必要不可欠です。

 多くの国民の皆様のsweet memoriesとして「あのとき、ストレングス&コンディショニングと出会って本当に良かった」と記憶に刻まれるよう、そして笑顔あふれる社会の創造にNSCAジャパンがその一翼を担えるよう、会員の皆様とともに力を合わせて活動していきたいと思っておりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

2022年6月
柴田真志