CSCS学習方法

タイプC
基礎内容を重点的に【5.5ヶ月】

NSCA決定版 ストレングストレーニング&コンディショニング(以下、エッセンシャル)では、1~11章が基礎科学セクション、12章以降が実践/応用セクションの内容となっています。

基礎科学セクションは、まずは分野ごとにエッセンシャルを読みすすめてみましょう。その後、実践/応用セクションの分野に対応する基礎科学セクションの箇所を合わせて勉強する方法が、基礎内容と実践との内容のつながりが理解しやすく、知識の習得もスムーズです。
苦手な分野は、学習用教材として紹介している動画コンテンツや参考図書などを利用して学習しましょう。

実践/応用セクションの学習は、はじめに受験用問題集を解き、正答率の低い問題の内容とそれに関連するものについては、エッセンシャルを中心に復習していきましょう。

●基礎科学セクション

解剖生理学、バイオメカニクス、トレーニングに対する適応などが該当範囲となります。それぞれの知識をきちんと理解できているかどうか、試験問題で問われます。
アスリートに対して適切なトレーニングプログラムを提供するには、エクササイズサイエンスの理解が必須です。
特にアスリートには、ハードなトレーニングが必要となることが多いため、安全で効果的なトレーニング効果を引き出すには、人間の身体そのものについての知識がなければいけません。

【エッセンシャル】
◎解剖生理学:1、3~4章
◎バイオメカニクス:2章
◎トレーニングに対する適応:5~6章
◎年齢差、性差:7章

【教材】
★動画『解剖生理学』90分
★動画『バイオメカニクス』90分
★動画『トレーニングに対する適応』120分
★基礎講座『解剖生理学、トレーニングに対する適応』70分
★基礎講座『バイオメカニクス』70分
※基礎講座は「NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識 第2版」を基にした講義中心の動画ですが、CSCS認定試験の学習にも活用いただける内容となっております。
☆目でみる筋力トレーニングの解剖学
☆身体運動の機能解剖 改訂版
☆人体のふしぎ(講談社の動く図鑑MOVIE)
☆CGで見る筋肉図典 筋ナビ
☆1から学ぶスポーツ生理学

基礎となる分野であり、最初に取り掛かることをおすすめする分野ですが、一度で理解しようと思うと挫折してしまいます。
「理解できる」「興味がある」章から読みすすめていき、難しい箇所は一旦は後回しにして、実践/応用セクションの学習をすすめつつ、対象となる箇所を合わせて読みかえしていき、少しずつ理解を深めていきましょう。

アスリートにとって、効率的かつ効果的なトレーニングを実施することや、試合で最大のパフォーマンスを発揮することは、非常に重要です。
そのためには、S&Cコーチからアスリートに対して、適切な動機付けや声掛けを行うことも必要です。アスリートが抱える課題を解決するため、心理状態とパフォーマンスの関係性や、心理学的側面からの適切なアプローチ方法などについての知識が問われます。

【エッセンシャル】
◎心理学:8章

独立して学習しやすい分野です。
市販のスポーツ心理学に関する本や、機関誌バックナンバーで心理学に関する記事もあわせて読み進めることで、より理解が深まるでしょう。

S&Cコーチとしてのアスリートに対する栄養指導に必要な知識が問われます。
トレーニング効果を引き出すためには、栄養面の指導も必須です。食品についての知識に限らず、エルゴジェニックエイドやサプリメントに対する知識も問われます。

【エッセンシャル】
◎栄養学:9~11章

【教材】
★動画『栄養学』90分
☆いちばん詳しくて、わかりやすい!栄養の教科書
☆基礎から学ぶ! スポーツ栄養学

独立して学習しやすい分野です。
市販の栄養に関する本などで、五大栄養素の大まかな働きなどを理解してから読みすすめると理解しやすいでしょう。

●実践/応用セクション

指導するアスリートの競技特性等を考慮した、適切なテストと評価を実施するための知識を理解しているかどうかが問われます。
適切なプログラムを提供するために、トレーニング開始前にアスリートの能力を評価すること、またそのプログラムの効果を客観的に判断するためにも、テストと評価は非常に重要です。
さまざまなテスト種目を理解し、その結果により適切な評価ができるかがポイントです。

【エッセンシャル】
◎テストと評価:12~13章

【教材】
★動画『テストと評価』60分

「何の能力について、テストや評価をしているのか」を考えることで、より理解を深めることができるでしょう。

柔軟性エクササイズやレジスタンストレーニング、プライオメトリック、スピード、アジリティ、有酸素性トレーニングや非伝統的エクササイズ等の適切なテクニックと、それらのエラーテクニックの修正エクササイズが問われます。また、補助方法も試験問題に含まれます。

【エッセンシャル】
◎エクササイズテクニック:14~16章
○プログラムデザイン:17章~20章
〇バイオメカニクス:2章

【教材】
★動画『エクササイズテクニック』60分
★エクササイズテクニックマニュアル第3版
★NSCAジャパン ストレングス&コンディショニング エクササイズ・バイブル
☆イラストでみるSAQトレーニング ドリル180
☆プライオメトリック・トレーニング

理解しているエクササイズについても知識に抜け漏れがないか再確認しましょう。バイオメカニクスをはじめとした対応する基礎科学セクションの箇所を合わせて読みすすめて、少しずつ基礎内容の知識を身につけていきましょう。

選手の健康状態や能力、トレーニング経験とトレーニング目標に基づいて、競技パフォーマンスを最大限に向上させ傷害の危険性を最小限に抑えるためのトレーニングプログラムを計画することがS&Cコーチとしての大きな役割となります。
そのプログラムデザインについて、適切な知識と応用力が身についているかが問われます。

【エッセンシャル】
◎プログラムデザイン:17~22章

【教材】
★動画『プログラムデザイン』120分

多くの基礎科学セクションの内容と関わりがある分野でもあります。「有酸素トレーニング-心肺系」といったように、章にはこだわらず、関係の深い基礎科学セクションの箇所を合わせて読みすすめて、少しずつ基礎内容の知識を身につけていきましょう。

安全なトレーニング指導は、業界の基準に基づいた施設設計と施設の運営方法、また指導者たちがチームとしてアスリートのサポート体制が整った上で成り立ちます。
試験問題では、施設基準とその運営、訴訟問題や法的責任のリスクを最小限に抑えるための方法等について問われます。

【エッセンシャル】
◎組織と運営:23~24章

【教材】
(特になし)

フィットネスクラブやジムなどで仕事の経験がある方にとっては理解しやすい分野だと思います。そうでない方は、知識として理解をすすめていきましょう。

●受験用問題集

取り組み~復習(2~4週間)

初めて取り組む際は、各分野の3分の1~半分程度ずつを解答してみましょう。
解答に迷った問題には印をつけておき、答え合わせの後、正解不正解に関わらず、参考文献シートを参照してエッセンシャルで復習しましょう。
あやふやな知識を確かな知識にすることが重要です。

また、得意分野、不得意分野が分かれるようであれば、不得意分野を中心にエッセンシャルを読み込んで、全体的な理解度の底上げをはかっていきましょう。

※記載している期間(月、週など)は1日1時間程度の学習時間を想定したものですが、必要な学習時間は、個人のおかれた環境や状況・能力によって異なります。

※このページの情報には特定の方向けの内容も含まれており、すべての方にとって有効な情報であるとは限りません。情報の利用ついての最終的な判断はご自身にてなさるようお願いいたします。