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S&Cプログラム提供時における注意喚起のご案内

2022年4月21日付、独立行政法人国民生活センターは「パーソナル筋力トレーニングでのけがや体調不良に注意!―コロナ禍でより高まる健康志向や運動不足解消の意外な落とし穴 !?」と題する記事を公表しました。

NSCAジャパンは、ミッションステイトメントに「研究に裏付けられたストレングス&コンディショニングに関する知識を普及させ、子どもから高齢者にいたるすべての人々の健康増進と、アスリートの競技力向上および傷害予防を支援します。」と掲げS&Cの普及活動を行っております。
会員のみなさまや資格認定者のみなさまが、ご活動先でクライントのみなさまへ安全で効果的なS&Cプログラムを提供できるように、各種規程を設け、発信媒体を通じ情報発信を行っております。

以下に、NSCAジャパンの教材および各種規程の一部抜粋をご紹介いたしますので、ご参考にしていただけますと幸いです。

NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識第2版

『NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識第2版』の中には、クライアントに対する面談と評価の内容がございます。
パーソナルトレーニングを開始する前には、必ずクライアントとの面談と体力評価を行い、個々のクライアントに適したプログラムの提供とエクササイズ指導を実施していきましょう。

第9章 162ページ

「パーソナルトレーナーの活動範囲には、今後クライアントとなる人の健康状態や、生活習慣、運動適性などに関する情報を得るために、クライアントと面談を行なう責任が含まれている」

第10章 198ページ

「パーソナルトレーナーは、クライアントの面談と健康評価が終了した後、プログラムを作成する前に現在の体力レベルとスキルレベルの情報を集める必要がある」

会員倫理規程

(社会的な責任)
第1条 会員は、ストレングス&コンディショニングおよびパーソナルトレーニングに関わる専門職が、研究に裏付けられた知識や技術、そして良識を兼ね備えていることで、社会から信頼され職務を任されているということを認識するものとする。
  2 会員は、すべての人々の健康増進と、アスリートの競技力向上および傷害予防を支援することに努めるとともに、常にクライアントの安全、健康、福祉を優先するものとする。

(公正な活動)
(3)会員は、初回面談、トレーニング、測定・評価を、公正に実施するものとし、調査・測定・評価データの記録保存や厳正な取り扱いを徹底するとともに、得た情報を不当に利用してはならない。
(4)会員は、ストレングス&コンディショニングおよびパーソナルトレーニングに関わる問題に対して、特定の権威・組織・利益によらない中立的・客観的な立場から討議し、適切な方策を計画し、実行するものとする。

NSCA ジャパンの規程と方針および手続き 専門職の倫理規程

専門職の倫理規程には、以下の内容がございます。

3 専門職は高い基準を維持し推進しなければならない。
そのために専門職は、
3.5 安全で効果的なトレーニング環境を提供し維持しなければならない。
3.6 クライアントの指導中は、健全な良識を働かせる責任を負わねばならない。
3.7 アスリートおよび/またはクライアントの健康と福祉と保護に全力を傾注しなければならない。
3.8 継続教育活動を通して実践的、理論的な基礎に関する最新の知識を維持する努力を怠ってはならず、アスリートやクライアントを傷害から守るために、知識とスキルおよび技術の継続的な向上に務めなければならない。

NSCAジャパンは倫理規程の啓発に努めています。倫理規程についてよりイメージしやすいようマンガを用いた紹介も行っています。
詳細は
こちらよりご覧ください。

指導者賠償責任保険

指導中に、万が一の事故が発生することがございます。
指導中の事故に対して損害賠償の請求を受けるケースもございます。
指導者のリスクマネジメントとして、指導中の事故に対応した指導者賠償責任保険の加入も未加入の方はご検討ください。
(NSCAジャパンでも指導者賠償責任保険のサービスを行っております。)


引き続き、会員・資格認定者のみなさまには、ご活動先における適切なS&Cプログラムをご提供していただきますよう、何卒お願い申し上げます。

参考文献・引用元

NSCAジャパン ミッションステイトメント
NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識第2版
NSCAジャパン 各種規程